あいしてるあいしてる。 それだけは変わらない。 昨日も、今日も。これからも。 〜可愛い、愛しい、愛してる。〜 久々に取れた休日。 (本当は休みなんてないし現に捜査に忙しい毎日だけど) 会いたくなったんだから仕方ない、と無理やりに作った時間。 私の隣にちょこんと座ったは、今日も可愛い。 会う時間すらまともに取れる事も少ない最近。 ほど可愛ければ言い寄る男も多いだろうに、未だ私の傍に居てくれる。 甲斐性のない私を、好きだといってくれる。 その全てが愛しいと思う。 ずっと傍で見ておきたいと思う。 「あのね、L?お願いがあるんだけど?」 「何でも言ってくださいね、。」 がこっちを振り返った。 今までテレビを見ていた瞳が、私を捉える。 「こっち見るのやめて?」 控えめに、申し訳なさそうに。 それでもはっきりとした拒絶の言葉。 「………え。」 「や、だってLってばさっきからこっち見すぎ?」 まさかそんな、可愛いの唇からそんな言葉が紡がれるなんて。 予想にしてない言葉過ぎて、言葉を失った私を見て、 は慌てて、ごめんね、と付け足す。 「なんかね、照れるって言うか…その…居心地悪いんだぁ。」 うーん、と首を捻りつつも、考えて考えて話してくれている の優しい心遣いに気付いた私は、ようやく頭が回転しだす。 あぁ、は可愛いなぁ。優しいなぁ。 そんなことを考えていたら、顔が緩みそうになってしまって、 思わず顔を引き締めなおしてしまったのだけれど、 きっともう既に緩み始めてしまっているのではないだろうか。 「は…私に見られているのは嫌いですか?」 「あ、や、別にそんなことはないよ!」 「なら良いじゃないですか。問題ないですよね?」 「う…でも、あのその…なんだろ…。」 「?」 だって、今日も、これからも。 は、こんなにも可愛いのだから。 「何か、会うの久々だし、Lが傍に居るっていうのにちょっと緊張して、…」 「それで、Lが凄い見てくれるのは、嬉しいんだけど、やっぱ照れるし。」 「久々に見たら、Lの事凄い好きだなぁって思って…えーと。」 「見つめられるとドキドキします。そんでちょっとズルイなって思う。」 そわそわと、視線を動かしながら。 照れたのだろう、顔を真っ赤にしながら。 「…どういうことです?」 「あたしも、Lの事、ずっと、見ていたいのにって。」 私が、無条件で喜ぶ言葉をくれる。 無条件で笑顔になってしまう言葉を知っている。 「じゃぁ、見ててください。これからもずっと。」 きゅぅ、と胸が苦しくなって、照れているがどうしようもなく可愛くて。 私はそのまま、苦しくなった胸を押さえる代わりに、 そこに、を優しく閉じ込めた。 「う、ん。」 「でも、今は駄目です。」 「私、今物凄くが可愛くて仕方ないです。」 ドキドキと伝わる心音は、既に私のものなのか、のものなのか分からなくて。 「焦点は、…今日はもう結ばせてあげませんよ。」 そのまま瞳を閉じると、可愛らしい声すら飲み込んでしまおうと、 真っ赤なの顔に、真っ赤な私の顔を寄せた。 可愛い、愛しい、愛してる。 それだけは、変わる事はない。 貴女へ注ぐ、愛だけは。 ***あとがきという名の一人反省会*** 可愛い、とか愛しい、とか愛してる。 全て言われたら照れると思うのですけど、実際 言っている本人さんも照れると思うのですよ。 でも、そんなこと言えちゃうって事は、心の中では 言葉にするよりものすごーくいっぱい考えてないと 出来ないんじゃないかなって思ったのです。 それでは、ここまで読んでいただき有難うございました。 2008.04.19 水上 空 |