私のお願い


聞いてもらえますか?









「手をつないで」










私は同じクラスの猪里猛臣に片思い中。
いろいろアピールしてはいるものの、気付いてくれてはいないようだ。


「虎鉄〜!」
「なんDa?。ま〜た猪里の話Ka?」
「よく分かってるね。聞いてよ。最近話し掛けるだけでもドキドキしちゃうの!
 私のこと気付いてくれてるかな?」
「猪里は鈍いからNa。気付いてないNa。じゃあ俺と付き合っちゃえYo!v」
「なんでそうなるの・・・(汗)」


虎鉄に頼ろうと思っても、真面目に聞いてくれない。
ナンパしてくるし・・・。


「私がサポートしてあげましょうか?(にやり)」
「梅ちゃん!お願いするよ!!(涙)」
「俺も〜☆」
「虎鉄は邪魔ですわ!(睨)」
「(怖ぇ・・・/汗)」


そんな訳で梅ちゃんにアドバイスを貰って、頑張ってみる事に。
でも・・・。





、気付いてもらえないのはアピールが足りないんですわ!(強)』
『そうかなー?ちゃんとしてるけど・・・』
『いいですね!今日は一緒に帰ること!(命令形)』
『二人っきりで!?』
『当たり前ですわ。っていうか二人で帰ったことありませんの?(呆)』
『・・・ないよ。そんなの』
『ハァ・・・(溜息)とにかく今日は家まで送ってもらいなさい!!』

『えぇ〜〜〜〜〜っ!!?(滝汗)』

















学校の帰り道。
せっかく一緒に帰るチャンスが巡って来たのに・・・。
話す勇気が無い自分が嫌になる。


「どうしたっちゃ?いつも元気なのに・・・。」
「ううん、なんでもないよ(二人っきりじゃあ恥ずかしいよ!!)」



さっきから会話が続かない。
話そうとはしてみるものの、ドキドキして言葉がつまる。
何を話せばいいのやら?


、今日はなんか変やね」

「わわっ!?///」




気が付くと猪里の顔が目の前にあった。
こんなに近付いたのは初めてかもしれない。
今まで私はそれほど努力していなかったように思う。
私が今までやっていたことはほんのちっぽけな事だったんだ。



「・・・?」


不思議そうな顔で覗き込んでくる彼。


「えっと・・・///」


また言葉につまる私。


「俺に出来ることがあれば手伝うばい。だから「じゃあっ・・・」



「じゃあ・・・一つお願い・・してもいい・・かな?///」








震える声を絞り出して。


私の精一杯のアピールを。




















「手をつないでも、いいですか?」












―END―









☆あとがき☆
初猪里夢!これは5005番を踏んで下さった、水上 空さんに捧げます。
ほんのり虎鉄と梅さんを出そうと思ったら、肝心の猪里の出番が・・・!!(汗)
それに猪里の話し方がよく分からなくておかしいかもです。(自分の日本語変!)
苦情は一応受け付けます。
あんまり甘くできまくてごめんなさい。
短くなってしまってすみません。(汗)

では☆

2005・01・17  宝条聖華




宝条 聖華様から、だいぶ前に頂いておりました。
上げるのが遅くなって本当に申し訳ありません…!(汗
私の「ほのぼので、虎鉄とか梅さんとか出していただけると…!」
という無茶なリクエストに答えていただいちゃって…。
クリティカルヒットと名の付くトキメキを頂きました。
本当にありがとうございました!