「あなたのそばに…」










私は高校に入ってからいろいろな悩みを抱えるようになった。

進路のこと、友達のこと、恋愛のこと・・・。





毎日同じ時間に学校へ行き、同じ時間に帰っていく。

毎日毎日同じことの繰り返し。

毎日がつまらないと思った。

なんだか、何もかもがつまらなく思えてきた。





心にモヤモヤしたものがいつもあって気持ち悪い。

なんだか落ち着かない。

落ち着けない。

私はどこか落ち着ける場所を探していた。





そんな時、彼、子津忠之助に出会った。




さん、大丈夫っすか?」

「え・・・?」



子津君に話し掛けられた。

突然のことだったから、びっくりして言葉が出なかった。



「なんで・・・なんで、そんなこと聞くの?」

「自分でもよくわからないっす。でも・・・。最近さんが思いつめたような顔をしていたから、
 心配になっただけっすよ」



同じクラスなのに、全然話したことがなかった。

それなのに子津君はずっと、私のこと見ていてくれたなんて・・・。





私の目から、涙がこぼれた。

泣きたかったわけじゃない。

なのに涙が止まらない。



「・・・っ」

「どっ、どうしたっすか!?僕、何か悪いこと言ったみたいっすね。ごめんなさいっす!!」



子津君はすごく動揺して、私に謝った。

子津君は悪くないのに・・・。



「ちがっ・・・違うの・・・」

「えっ?」

「子津君が・・・私のことを見ていてくれたから、嬉しくって・・・」




















わたしはやっと安心できる場所を見つけた。

子津君がそばにいてくれると、すごく落ち着く。



「子津君・・・」

「何っすか?さん」










「ずっと・・・ずっと、あなたのそばにいてもいいですか?」
















―Fin―









☆あとがき☆
フリー夢遅くなりまして、すみません!!orz
本当はもっと早めに書きたかったのですが、忙しくて・・・。
フリー夢なのでお持ち帰り可です。
転載される方はBBSにて一言頂けると嬉しいですw



2005・12・20  「Sun*Flower」 宝条聖華





宝条聖華さんの優しさに飛びついて貰ってきてしまいました!
5000Hitのフリー夢にございますv
前々から心待ちにしていたので、すっごく嬉しかった上に、
子津君のさりげない優しさにクリーンヒットを食らいました…。
5000Hitおめでとうございますvこれからも頑張ってくださいねv