それは嘘ですか冗談ですか、それとも、本当ですか。
「随分勝手だねー、また」
久し振りに会った幼馴染がいきなり言った言葉に、は有り得ない、と苦笑い。
その苦笑いに半分嬉しさも込もっているのだが、しかしそれに気付かない振りをして恋次の頭を思いっきり蹴った。
衝撃で恋次が手にしていた花が地面に落ちたけどそんなこと気にしない。
「オイオイオイ待てよお前、久し振りに会ったと思ったらそれかよ!もっとこう、喜びは無いわけ?」
「喜びは時に憎しみに変わる・・・」
「変わらねーよ、お前だけだよ、それは」
恋次は尻餅を付いていた体を起き上がらせ、無理に立ち上がった。よろめきながらそれでも姿勢を正す。
「で、返事は?」
「私がオーケーするとでも?」
「おう」
「何が『おう』だよ!私が一体どれだけ待ってたと思ってんのさ!」
「あ、やっぱ待ってたんだ・・・」
「待つワケないでしょ!」
「矛盾してるぞお前」
「バカ恋次ー」
「アホー」
憎まれ口もやっぱり昔と変わらない。久し振りとは言っても、一緒に過ごした時の方が離れていた時間よりもずっと長い。
会えば喧嘩ばかりしていた幼馴染がいきなり大名に仕えるとか言って国を出て、もう2年。
あっという間だった。実に詰まらない2年だった。そして泣いてばかりの2年だった。
片時も忘れることは無かった。嘘みたいに毎晩夢に見ていた。だから、これもまた夢ではないかと疑ってしまう。
「恋次、ちょ、私を殴って」
「ハァ、お前マゾ?SMプレイ好きだっけ?」
「うるせーバカ恋次!ちょっと此れが夢か確認しようとしただけだわ!」
「夢?」
「そう、夢」
恋次は笑うと、それならいくらでも同じ台詞を言ってやるよ、と地面に落ちた幼い頃私が好きだった花を拾った。
彼は言う。
結婚しようか、リリィ
♪BUMP「リリィ」のその後を捏造
2005.1.3
若葉さんのサイトで年賀企画を発見して速攻で飛びつかせて頂きましたv
って…恋次が格好良いよ!さらっと格好良いよ…(赤面
私がコレを見て小さくガッツポーズをしたのは言うまでもありません(笑
こちらからも年賀夢は送らせて頂いたんですけど…
やっぱ毎度ながらこっちが得しちゃってすみません(汗
これからもよろしくして頂けると助かります。
素敵恋次、ありがとうございました!